湯に落ちる。
みるくは家猫だが、外を見るのが大好きで、朝から庭を眺め、お風呂場から玄関先を眺めと、偵察に余念がない。
夕方早めの風呂に入るため、湯船に湯を少し張り、さぁ、入ろうと、風呂場の扉を開けた途端、みるくがどこからかすっ飛んできた。
そして、湯船の方を覗き、あろうことか、湯の中に飛び降りた。
そんなに風呂が好きでないみるくは湯があることに驚き、状況を把握するまで右往左往。
その後、湯船から飛び出て、濡れた毛を綺麗に舐め始めた。
バスタオルで拭こうとしたが、嫌なようで逃げてしまう。
寒い季節でもないので、そのままにし、風呂に入った。
風呂から出ると、みるくはすでに濡れた部分を乾かしていて、触ると、ふわふわ気持ちが良い。
これに懲りて、風呂場に近づかなくなるのでは?との飼い主の不安をよそに、風呂場の窓を開けた途端、やってきた。
好きなことが減らずに済んで、一安心。