一人でご飯を食べるのはまだ。

一人で外食することにあまり慣れていない。

小学生までは給食、中学生になり、高校を卒業するまではお弁当、いずれもクラスメイトと一緒に食べていた。

大学での昼食が初めてだったのかもしれない。

そう考えると、長い間、誰かしらとおしゃべりしながらご飯を食べていたようだ。

もはや、それは習慣と化していて、一人でご飯を食べていると、なかなか手持ち無沙汰である。

ご飯を食べているのに手持ち無沙汰とはおかしいが、キョロキョロと周りを見回し、友達がいないか確認してしまう。

そんな大学時代を経て、入社した会社では会社支給のご飯をみんなで食べるというスタイルで、ここでまた、一人でご飯を食べることから一歩遠のくのである。

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私はこのまま一人で外食することに臆しながら生きていくのかなと、どうでもいいことを思いながら図書館で借りてきた本を読むうちに、これは一人で外食も悪くない、いや、むしろ、行ってみたいと思い始めた。

美味しいご飯を食べること、その空間を楽しむことに夢中になれるのは、一人で外食だからこそなのかもしれない。

本:おんなのひとりごはん 平松洋子