2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

餡を包む。

手先は器用な方ではない。 というより、結果を見たい気持ちが優先し、どうしても作業が雑になるのだ。 慎重な性格には程遠い。 平屋で少しゆっくりすることを覚え始めたのか、餃子作りが丁寧になった。 餃子の皮に餡を乗せ、ゆっくりとひだを作りながら、餡…

枕を取られる。

みるくが足にじゃれつく。 次の瞬間、小さな歯を立てる。 今日も朝が来た。 午前6時近くになると、みるくは決まって、私を起こす。 そして、私が起き上がると、ゆったりと横になり、私の枕に顔を寄せる。 横たえた身体を撫で、額を撫でしていると、喉から幸…

ペティナイフがあれば。

結婚祝いに包丁をいただいた。 数ヶ月前に切れない包丁に業を煮やし、どの包丁にするか迷っていた。 6月初め、有次のペティナイフとパン用にレコノムクラシックのテーブルナイフを我が家に迎え入れることを決断した。 すると、その二日後、夫が平べったい包…

緑を楽しむ。

東京は人間の密度と同じくらい緑が豊かだと思う。 繁華街のすぐ近くには大きな公園があるし、それこそ繁華街から離れるととんでもなく大きな公園が出没する。 そして、公園でゆっくりと休日を楽しむ人も多い。 関東平野はとても広くて、山は遠いけれど、公園…

晴れ間にアイスカフェオレ。

数日ぶりの晴れ間。 しっかりとした太陽の光が清々しく、梅雨にもかかわらず、湿気もなく、気持ちが良い風がそよそよと吹いている。 数日前の暑い日に我が家でもアイスコーヒーを作った。 今日はそこまで暑いわけでもないけれど、気分転換にアイスカフェオレ…

腕時計を拝借。

私は腕時計を持っていない。 日々の暮らしではiPhoneの画面やリビングにある掛け時計で事足りているから必要というほどでもない。 ただ、出先でiPhoneの画面を確認するのをためらうときもある。 だから、そんな日は夫の腕時計をひとつ拝借する。 私の腕には…

シナモンの粉が舞う。

シナモン。 とても可愛い響きの言葉だ。 鼻をくすぐるスパイシーな香りはどこか大人びているのに、砂糖やバターと掛け合わせると途端に子供っぽい味わいになる。 冷蔵庫から食パンを一切れ取り出し、包丁で半分に切る。 片方にはチョコレート、もう片方には…

横顔に見惚れる。

丸みを帯びた額。 なだらかに高くなる鼻梁。 ちょこんとした鼻。 そこから続く口に顎。 全てが愛おしい。 猫の横顔はどうしてこんなに愛らしいのだろう。 正面から対峙すれば、私を見る瞳に吸い込まれてしまう。 そして、何かを見つめている横顔は凛とした空…

味噌でも塩でも醤油でも。

東京はラーメン屋が多い。 行きすがら、はたまた行くところ、必ずラーメン屋を目にしているような気がする。 そして、中をチョイと覗けば、皆、美味しそうにラーメンをすすっているから、こちらも無性にラーメンが食べたくなってしまう。 そんな日は買い置き…

押入れのヒミツ。

平屋には押入れがひとつしかない。 そんな押入れにはヒミツがある。 畳んでしまわれた布団の上のヒミツ基地。 かわいいかわいい押入れのヒミツ。

蕎麦に舌鼓。

暑い日差しの中、自転車のペダルに足を乗せる。 一漕ぎで軽やかに進む自転車での遠出はとても楽しいものだ。 だから、幾分離れた場所でも時間をかけて、自転車を漕ぐ。 そして、目的地に着いたら、お腹が空く。 身体は正直だから、できるだけ早く何かをお腹…

輝くラディッシュ。

直売所に可愛い姿が現れた。 赤ともピンクとも言い難い鮮やかな色にコロンとしたまあるい姿は梅雨のジメジメも忘れさせてくれる可愛さだ。 緑の葉や茎はサッと煮て、お浸しにする。 さて、この根っこはどうしよう。 やはり、まずはこの色彩を際立たせるため…

かさごをまるかぶり。

土曜日は夫と一緒に数駅先の魚屋まで自転車を漕ぐ。 決して大きくはなく、むしろ、小さな魚屋のショーケースには色鮮やかな魚介類が並び、いずれも手軽な値段が付けられている。 その日、目に付いた刺身に加え、魚やイカを手早く店員に伝え、購入したら、サ…

調味料を半分にしてみる。

豚肉の生姜焼きを作る。 バットに並べた肉に塩こしょうをし、醤油、みりん、砂糖、酒、しょうが、にんにくをまぶす。 例えば、醤油、みりん、砂糖、酒をいつもの半分の量にしてみる。 そして、しっかりと肉に擦り付け、放置する。 調味料を半分にしたついで…

撫でられる。

人生の三分の一を猫と過ごしている夫にとって、みるくは犬っぽいらしい。 夫の実家にいるアメリカンショートヘアはかなりさっぱりとしていて、実家にお邪魔すると、あ、来たん?とさらりと出迎えてくれるが過剰な反応はない。 撫でさせてくれるが、それはこ…

刻んで刻んで。

食べ物を買うときは、冷蔵庫の中身を確認し、何を作るか、漠然と考え、足りないものを洗い出す。 とは言っても、素人料理だから買い忘れたり、違うものを買ってもあまり気にしない。 沢山の種類の野菜があれば、なんとなく刻んで刻んで、ゆっくり煮込む。 じ…

風に揺れる。

以前の住まいはマンションの5階にあった。 雨の日の前日は、帰宅後すぐに風呂に入り、洗濯機を回し、室内に干す。 すると、翌朝には洗濯物の湿気がほぼほぼとれていたから、干したまま、出勤し、帰宅後に畳んでいた。 平屋ではまだ夜に洗濯機を回すことはな…

小さな賢者。

まるで、首を覆うカラーなどないかのように高いところにもジャンプする。 一つずつ、克服していく君は、我が家の小さな賢者。

欄間に掛ける。

少し肌寒い雨の朝を迎えた。 これから1週間の天気予報を確認すると、どうやら曇りと雨を繰り返すようだ。 平屋の縁側は庇があるから霧雨や風を伴わない小雨の日は外に干すのだが、今日のような本降りでは外には干せない。 そこで、居間にある欄間を利用する…

深夜のカップラーメン。

昨日は2つの大仕事が重なり、朝から出たり入ったりを繰り返した。 夕方にはひと段落と思いきや、心配から目が離せず、夕食も作れない。 夜遅く帰宅した夫にことの顛末を話し、登山の昼食用のカップラーメンに湯を注ぐ。 みるく、お疲れ様でした。 彼氏→夫、…

食べようかな?

おやつを作るというのはとても大層なことのように思うけれど、作り始めると、意外にすぐにできてしまい、拍子抜けすることが多い。 計って、混ぜて、焼いて。 いずれも機械がしてくれて、私は確認しながら手を添えればいいだけだからだと思う。 しかも、途中…

布団生活。

平屋では8畳の和室で寝起きしている。 昼は居間、夜は寝室になるから、起床すると、布団を平屋唯一の押入れにしまう。 和室にあるコタツ机に掛け布団を畳んで置いておき、敷布団をしまって、振り返ると、掛け布団の真ん中に柔らかな塊がある。 朝から可愛い…